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てんかん(癲癇)の時の手当て
犬のてんかん(癲癇)の症状としては、体が突然、突っ張ったり、手足をバタバタさせたり、転げまわったり、口から泡や、よだれを出したりします。便や尿を漏らす場合もあります。
ほとんどの発作が1分程で治まりますが、まれに30分〜1時間症状が続く場合もあります。その時は慌てずに、無理に抱いてなだめたり押さえつけたりしないようにしましょう。優しく声をかける程度か、体を撫でて発作が治まるのを待ちます。
もし、飼ってる犬が急に発作を起こしたら、てんかん(癲癇)を疑ってください。ただ、心臓疾患の場合もあるので、必ず動物病院に行ってください。
てんかん(癲癇)か心臓疾患か、その他の病気かは、血液検査、レントゲン検査、エックス線検査などしなければ分かりません。経験ある先生なら、てんかん(癲癇)はすぐに分かります。新しい動物病院の若い獣医師ではなく、一見古く多少ガタがきている病院でも、そこにいる獣医師は何百頭と治療してきた経験豊富な獣医師です。ぜひ、そんな先生を探して、診察を受けて欲しいと思います。
私が飼っていたマルチーズが初めて、てんかん(癲癇)の発作を起こした時は、ビックリしました。発作は、時間にして約1分ぐらいだったと思います。慌ててマルチーズを車に乗せて、かかりつけの動物病院へ向かいました。その途中も、また発作を起こし、座席の下に倒れこみ、尿や便は垂れ流し、「もう死ぬんじゃないか。」と泣きながら、病院に駆け込みました。
私のペットのかかりつけは、小さな動物病院で、ベテランの先生が一人です。とても信頼できる先生です。いつもは猫のアメショウの脱腸の治療に通っていたので、「マルも飼ってんの?」なんて、半泣き状態の私にも、全然慌てずにいました。
病院に着いた時には、てんかん(癲癇)の発作は治まっていたので、「急に倒れてこうなってああなって。」と、必死で説明する私にひと言。「あ〜、癲癇!持病。治んないよ。まぁ興奮させない事だね。」と、あっさり・・・。「検査とかは・・・?」「だって、てんかん(癲癇)だよ。治療法なし。」
初めて行った動物病院なら、「ホントかよ〜、検査位しろよ〜!」と、思ったでしょうが、長い付き合いの先生の言葉、信じるしかありません。
そのマルは人一倍甘ったれで、家にいる時はほとんど抱いてないと足元でずっと鳴くと、言った性格の犬でした。当時は朝9時頃出勤して、帰宅は夜8時近く、他にも犬が3頭いて、その中に売れ残って情が移ってしまったマルが来た訳です。他の犬の世話もあり、持病持ちの猫を抱え、どうしてもそのマル1匹にかかりっきりになれません。
かかりつけの動物病院の先生に相談すると、「まだ1歳前だし、年寄り夫婦の家で、静かで、1日中でも抱いててもらえるような飼い主を探した方がいいかもしれないよ。」と言われ、とりあえずその日は帰ってきましたが、うちのマルの場合、興奮させたり、あまり構ってやれず、足元でずっと鳴きつづけたりすると、発作が起こるのです。
ペットショップで働いていましたから、ポスターを作り、「てんかん(癲癇)と言う持病持ちですが、ご了承の方もらって下さい。」と、店に貼りました。2〜3日で新しい飼い主は、決まりました。理想通りの老夫婦の方で、退職されて健康のために一緒に散歩できる犬が欲しかったと言う方でした。
「よろしくお願いします。」と言って、マルをお渡しすると、大事に抱えて帰っていかれました。これでよかった、最初にうちで辛い思いをさせてごめんねと、心の中で何度も謝りました。
私は、「もう2度とマルチーズは飼わない。アンタよりかわいい子には、何年働いたって会えないよ。」そう強く決心しての別れでした。
てんかん(癲癇)は、今だに不治の病気です。人間の医学と同じで動物の治療法も格段に進歩していますので、今は治療法があるかもしれませんが、今の私にはわかりません。いい治療法が見つからないでいる方は、てんかん(癲癇)は持病なので、持って産まれた体質だと割り切って生活するしかないと思います。あまり興奮させないように生活するのが一番だと思います。 |
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