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皮膚の病気の手当て
体を異常に掻く、皮膚が赤い、フケがひどい等、犬の皮膚のトラブルは意外と多いです。
犬の皮膚トラブルの原因で1番多いのは、ブラッシング不足です。たいてい、毛の表面しかブラッシングされておらず、毛の内側は毛玉だらけで、皮膚が常に湿った状態になっています。ひどくなると赤くただれて火傷の様になります。
月一回のトリミング、毎日のブラッシングが理想的ですが、ブラッシング不足に気づかない内に皮膚病になってしまう場合もあります。
こんな時は、まずペットショップで一度、犬の毛を全部バリカンで刈るか、短くカットしてもらいます。そして、刺激の少ない子犬用シャンプー、または薬用シャンプーで洗います。その2週間後に、また薬浴(薬用シャンプーで洗う事)をしましょう。
犬の毛が短い間は、自宅で洗って自分で乾かしても毛玉になる心配はありません。薬用シャンプーを買って、自宅で犬を洗うのもいいでしょう。薬浴は2週間に1度にして下さい。薬用シャンプーのし過ぎも犬の皮膚によくありません。薬用シャンプーは、一本約3.000円前後です。ペットショップに行くと、薬浴は平均3,000円ぐらいです。
私たちトリマーは、きちんと勉強し、経験を積んでプロと呼ばれるようになります。初めて犬を飼った人が、ブラシを買い、自宅で犬をブラッシングしても上手に出来ないものです。ペットショップでトリマーさんに、自宅でブラッシング出来るように、ブラシのかけ方を教えてもらうと、犬の世話も楽しくなると思います。
上に書いたような処置を施しても、犬の皮膚のトラブルが改善されない場合は、「主食が缶詰」、「人間の食べ物ばかり与えている」、「油分の多いおやつ」、「太っている」、「アレルギーからくる皮膚炎」などが考えられます。その場合、一度、アレルギー検査をして下さい。検査結果により今後の対処法を考えましょう。
アレルギー検査で動物病院に行くと、病院内のトリミングルームで犬を薬浴する場合があります。その際、診察料+トリミング料金がかかってしまうので、事前に問い合わせた方がいいでしょう。
それでも、皮膚トラブルが改善されなかった犬がいました。意外と思われるかもしれませんが、耳が原因でした。犬の耳が外耳炎になり、ただれて、犬が容赦なく耳を掻き、耳に傷がつき、タダレが悪化して、膿が出るようになります。それが犬の肉球(ニクキュウ。パットとも呼びます)に移り、その手で全身を掻くので、全身に移っていたのです。
「まず、耳の治療からしましょう。」と言い、病院で外耳炎の治療をしてもらうのと同時に、ペットショップに薬浴にも来てもらいました。私が扱った犬は、全て綺麗な皮膚に戻りました。
産まれた時からアレルギーを持っている犬は、皮膚トラブルが完治しない場合があります。(人間でいうアトピーのようなものです。)動物病院で診察するだけでなく、その前にトリマーにも相談して欲しいと思います。 |
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