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 犬は安産だと言いますが、全部が全部と言う訳にはいきません。

 犬は、交配から約2ヶ月で出産します。その間、つわりになる犬や、元気がなくなったり、食が落ちたり、または、いつもと同じで跳んだりはねたり平気でする犬もいます。流産と言うのは殆んどありませんが、出産時に子犬が引っかかって出てこない、膣が裂ける、時間がかかりすぎて仮死で産まれる等の事故は結構あります。

 犬の出産時の事故を防ぐ対応策として、まず、出産予定日一週間前には、必ず病院でレントゲンを取り、お腹の中に何匹子犬が入っているか確認します。

 特に小型犬の場合は重要です。チワワなどの極小犬は、母犬のお腹に子犬が1頭しかいない場合は大きすぎて、難産の確立が高いので帝王切開の方がいいでしょう。逆に、母犬のお腹に子犬が3〜4頭と多い場合は、最後まで体力が持たず、子犬を出し切れないことがあります。子犬が引っかかってしまった場合は、出ている部分をつかみ、母犬のお腹に向って引っ張ります(丸める感じですね)。

 子犬を飼い主の手で引っ張り出しても、息をしてない、泣かない、動かない場合は、すぐに膜を破り、タオルでくるんで、上から下に振ります。口に詰まった羊水を吐き出させ、刺激を与える為です。2〜3度振ったら顔を上に向け、口に「フー」と息をゆっくり入れ、タオルの上から子犬をマッサージします。一度に大量に息を入れたり、勢いよく吹き込むと、子犬の肺が持ちませんので、注意をして下さい。日中なら、かかり付けの獣医師に連絡し、指示を受けましょう。悲しいことに、どうしてもダメな場合があります。その時は飼い主さんの納得のいくまで、と言う形になってしまいますね・・・。

 余談ですが、犬の出産に一度も立ち会ったことのない獣医師もいました、牛、馬はあるそうです。不思議ですね!^^


 ダックスフンドやコーギー犬などの胴体の長い犬は、難産が多いので、出産前にはコマ目に獣医師と連絡を取る事をお勧めします。何故か分かりませんが、雑種が難産でと言うのは、私の現役時代は一回もなかったです。

 大型犬(ピレニーズ、バーニーズ等)は、何頭も産みますが、ほぼ安産です。ただお腹の中で大きくなりすぎた子犬を産んだ時、体力があるので無理にでも自力で出します。その為、膣が裂ける事故が起こります。大量に出血するのでビックリするでしょうが、飼い主さんが落ち着いて、毛布等で包み、体を動かせない状態にして、(あるならゲージに入れて)病院に運びます。自由に動ける状態で移動しようとすると、痛みで暴れて出血がひどくなります。一見可哀想に見えますが、窮屈な状態で移動しましょう。

 近くに動物病院がなく、病院までの往復、診察、治療時間に時間がかかる場合は、生まれた子犬を全頭連れて行く方がいいでしょう。産まれたばかりの子犬を母犬から長く離すのは可哀想です。また、人間と同じく、初乳は犬にも大事です。全ての子犬に初乳を飲ませられるようにしてあげて欲しいです。

 大型犬の平均出産数は約8〜10匹です。途中、母乳では足りなくなり、何頭かは飼い主さんが人工乳で乳を与えることになります。


 私が初めて自宅で出産させた犬は、パピヨンでした。母犬の体重が4キロ程度だったので、勝手に「3匹だな!」と決め、予定日前日にレントゲンを撮りに行こうと、初産なのに自分が動物に関わっているプロだと変な自信を持ち、余裕でいたんです。

 が、レントゲンを撮りに行こうと思っていた日の朝3時ごろ、パピヨンがゲージから出て来て、私の布団に潜り込み「ヒーヒー」と鳴き出しました。次の瞬間、足に生ぬるい物がかかりました。ビックリして布団をめくると、すでに1匹産んでいました。胎盤も食べて、へその緒も綺麗に噛み切っていました。うちのパピヨンは、平均30分間隔で、あっという間に4匹産みました。胎盤を全頭分を食べると下痢する確立が高いので、最初の1頭分を食べただけで、後は、子犬が出た瞬間、私が胎盤を破り、へその緒を切り、処置しました。4匹目が産まれた時はビックリしました。勝手に3匹と思っていたからです。

 残念な事に、4キロ程のパピヨンが初産で4匹は無理があったらしく、最後の1頭は三つ口で産まれ、オッパイを吸う事が出来ず、管を口から入れ、注射器で人工乳を流し込み、何とか助けたいと言う思いでがんばりましたが、わずか3日で亡くなってしまいました。

 どうする事も出来なかった事が、トリマーとしての自分の自信をすっかり無くしてしまい、繁殖は辞めようと心に決めました。小さな箱に1度も食べられなかったペットフードをいっぱい入れ、火葬してもらいました。命を軽く見た自身の責任のなさに、今も写真を見ては時折涙が出ます。そんな事がない様、自宅で出産される方は、がんばって欲しいと思います。

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