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本当にあった愉快な話
私が働いていたショップは相当数の犬を販売していたので、ブリーダー(犬の繁殖を専門にしている人)の方々と親しくさせていただいてました。中でもシュナウザーやコッカーなどを繁殖してた方の日常は面白かったです。
ある日シュナウザーの一匹が食欲がない、ほとんど食べなくなったと、相談され、取り合えず動物病院にいく前にショップに寄ってもらいました。シュナウザーと言う犬種はカットしないと伸び放題の長毛種で、ある程度お手入れが必要です。
観た時はしばらく手入れしてなかったらしく、毛がボウボウの状態でした。で、取り合えず体を観察したところ、口の周りが毛玉だらけで、口の上の毛と下の毛が絡み合って口が開かない状態でした。「え〜!」と、思いながら毛玉を前部取り、口が開く状態にしました。で、フードを与えたところもう気が狂ったように食べだしました。これ以上はないと言うぐらいのガッツキ様でした。ブリーダーさんと腹を抱えて笑いました。
犬には可哀想ですが、こんなに笑ったのはない位おかしかったです。そのブリーダーさんは他にも犬舎に鼠が出て犬の餌が食べられたと、怒ってネズミ駆除の毒団子をまきました。で、翌朝コッカーが2匹泡を吹いて痙攣を起こしているのを発見、すぐに動物病院へ、量が少なかった為大事には至らなかったですが、話を聞いて笑ってしまいました。社長と笑いながらこんなブリーダーから犬仕入れて大丈夫かと、話したものです。
私がいたショップは社長が繁殖もしていたので種オスとなる犬が2〜3匹店内で飼われていました。当然ですが、餌を上げ世話をして一日中一緒にいて、時には散歩もといった具合でトリマーに凄くなつきます。
ある時物凄くシャンプーの嫌がる柴犬を洗うのに、若いトリマーにしてもらう事になりました。犬は人を見ます、当然のように暴れ、このままシャンプーすると全身濡れて大変だからと、ミツバチの飼育をしている人のような格好をさせました。それを見た繁殖犬のチワワが不法侵入者だ!とばかりに吠えまくり、威嚇し、その尋常じゃない鳴き方に柴犬はいつもの数倍も暴れまくり、結局、あれ程の重装備も役に立たず見事に全身びしょ濡れ、私ともう一人のベテラントリマーはあまりのおかしさに、止めるどころか、おかし過ぎて笑い転げ余計犬達を興奮させてしまいました。後で「ひどいです〜」と、半泣きされました。今更だけど、ごめんね、でも笑いをありがとう!
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